軸を持って行動を変えていくこと

こんにちは、昨年の8月に勤めていた都内の料亭を退職して三軒茶屋にあるハイパーリバ邸の住民となり、現在は出張調理人として活動している板前の「ぼり」です。

ぼくは板前修行を辞め、「自分の店(飲食店)を持つ」というひとつの目標を取り下げました。
そして料亭を辞めてからの半年間、今後の自分の身振りについて色々と考え続けました。

目標を掲げているときの人間ってゴールが決まっているから迷いなく直進できます。
その分、その目標を失ったときは人間って結構モロいです。例にも漏れずぼくはかなり迷走してたんじゃないかと思います。何に頑張ればいいのか自分の中でハッキリしないのはなかなかきつかった。

そんなこんなで色々と自分のことを見つめ直した半年間、現在は再び全く迷いなく突っ走ることができるようになってきたので、今何か自分の行動を変えようとすることに悩んでいる方の参考になればと思い書き起こします。

 

ぼくと料理の距離感

ぼくは自分の個人ブログには何度か書いてきたのですが、料理が大好きで大好きでたまらない人間ではありません。

こんなことを言うとガッチガチの板前さんとかにぶん殴られそうなのですが、ぼくにとっての料理はひとつの「ツール」です。

これはぼくが料理を仕事にしようと志したところが起源となるので、そこのところから。

 

料理をはじめたきっかけは「身内ノリのBBQ」

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*21歳くらいのときに主催していたBBQ。けっこうガチ勢でした。

ぼくは24歳になるまで地元石川県の佐川急便で働いていました。
その頃からみんなとお酒を飲むのが好きだったぼくはいろんな人とよく飲みに行ってたんです。

20歳の頃、夏を迎えたぼくはなんとなく程度の気持ちでBBQセットを買い揃えました。

BBQセットを常に車に乗せて、ことあるごとにBBQを主催。
この楽しさに中毒化してきたぼくはどんどんBBQにのめり込んでいきました。

そして毎年7月3週目の祝日、「海の日」に「海の日BBQ」というものを主催するようになります。
3年間続いたこのイベントは最終的に40人の人が集まるまでに拡大しました。

今振り返ってみてもめちゃくちゃ楽しかったです。

こうしてBBQを通してぼくは「場づくり」にすごくやりがいを感じるようになりました。

「BBQでみんながわちゃわちゃ楽しんでいるのを自分が企画した」というのがめちゃくちゃ嬉しかったんです。誰かの記憶に残る空間を提供できたのかなって。

当時のぼくの考えで、「これをそのまま仕事にできたら超楽しいな」ってことでちょっと体験がてら、佐川急便の仕事がおやすみの日に、配達先の小料理屋さんでお金をいただかずに皿洗いとかのお手伝いをさせて頂くようになりました。

カウンターの向こう側に立ってみたんです。

ぼく自身が料理を振る舞うことはもちろんありませんでしたが、カウンターの内側からお客さんが楽しむ空間を提供できるというのは思っていた通りの素敵な仕事でした。

そんな生活を2年間続けた後、ぼくは佐川急便を退職して本格的な板前修行を開始します。

 

がむしゃら4年、迷って2年

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*写真と文章の感じは何の関係もありません

始まった板前修行はやっぱり厳しいものでしたが、自分の店を持つという目標があったことと、佐川急便で鍛えられた根性で4年ほどがむしゃらに修行してきました。

そして今から約2年ほど前に自分の中に少しづつ違和感を感じ始めます。

料理が好きで好きでたまらない同期の存在

ぼくは24歳で板前修行をはじめたのですが、これは板前の世界ではかなり遅めのスタートです。
ですが、奇跡的に同じ年齢の同期に出会うことができました。

彼は単純に本当に料理が好きで、飲食店とかでずっとアルバイトをしてきたそうです。まかないを作るにしてもスマホで新しい料理をググってみたり、使ったことのない調味料なんかを自分で買ってきて試してみたり。

そんな彼を見ていて自分とは違うところに気づきます。ぼくは彼ほど料理が好きではない。

料理を嫌いという訳ではありません。もちろん好きです。ただ、四六時中料理のことを考えているか?といわれればぼくは違いました。

おやすみの日になれば毎週どっかの料理屋さんに勉強に行く訳でもないし、どちらかといえば完全に別のことをしている人でした。

このときに挑戦していたことは色々あって、FXとかもやってみました。ちなみに半年やって1万円しか儲けられなかったので辞めました。笑

その後に始めたのがブログです。ハイパーリバ邸創設者のみやもりくんがやっていたのを見てて「なんか面白そう」程度の興味本位ではじめたのがきっかけです。板前ブロガー誕生。

と、まあ料理以外のことにも色々と興味が耐えないぼくにとって、同期の彼のように「料理のみに集中できる」人がいるというのはもはや驚きでした。

そして、料理だけに集中できない自分と比べて自己嫌悪に陥ることもありながら、なにか違和感を覚えていきます。
「将来、自分の飲食店を持って、朝から晩まで料理と向き合い続けるのはなんか違うかも」と思いはじめたのです。それがちょうど2年前くらい。

違和感を感じたものの「10年後に自分の店開くってめちゃくちゃ宣言しちゃってるしな…」って自分で勝手に抱えた後ろめたさを抱えながら修行を続けてきましたが、ハイパーリバ邸の設立を機に、自分で敷いていたレールを外れてみました。

今考えてみても、その当時はなぜこんな大胆な踏切方をできたのかは不思議でなりませんでした。
だってその後にやること何も考えてなかったから。

 

自分の「やりたいこと」に半強制的に向きあった半年間

*ハイパーリバ邸設立当初。壁にアート描いてます

無事無職となったぼくは有り余る時間の中でこれからの自分はどう行動していくのかをみっちり考えさせられました。

そこで見つめることとなるのはやっぱり「自分の実現したいこと」です。

ぼくはそもそも何で「自分のお店を持つ」という目標を掲げたのか?そのさらに先には一体どんな目的があったのか。

何日も何週間も、決まった答えなんてない中でようやくひとつのゴールにたどり着きました。

ぼくが一番嬉しかった記憶は料理をしていることではなく、BBQとはいえ雑な料理をすることでみんなが楽しんでいる「場づくり」をしていることだったと。

 

人が楽しんでいる空間を自分が携わって実現する

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*ホームレス小谷を囲む会inハイパーリバ邸

その場で別にぼく自身が一緒になってお酒を飲んでいなくてもよくて(できれば飲みたいけど)、その場が円滑にまわるのであればぼくはずっとスタッフ的な立ち回りをしていても何も不満じゃないし、逆にぼくが立ち回っていることで、そこにいる人がなんだか気が引けて「一緒に飲もう!」みたいになればぼくも仕事を放り出して飲みに参加します。

このぼくの行動から理解できた自分の心理として「場」が一番うまくいっている状態を保つことに力を尽くすことがとても楽しいということ。

こうしてぼくの中で「料理は場づくりの為のひとつの手段」であるという位置付けになりました。

前置きがむちゃくちゃ長くなってしまいましたが、こうしてぼくは今改めて「料理」というものと別の形で関わっています。

自分の料理を楽しんでもらうために料理をしているんじゃなくて、自分の料理が場を盛り上げる「補助」になればいいなーって感覚。

そんな目的があってぼくは現在、出張調理をしています。

 

変わらない軸の中で行動を変えていくこと

*奥多摩の野外音楽フェスにフード担当として出店、山奥でだし巻き巻いてました

ぼくはかなり回り道になりましたが、この期間を通して「自分と料理の距離感」みたいなものを理解できました。

そして自分の昔から変わっていない軸も見つめなおせた。ぼくは「場づくり」をできることが好きだ。

そして現在はハイパーリバ邸という場所を利用してイベントを企画したり、他の人が持ち込んだイベントの手助けになるように料理以外の面でいろんな補助をしたりしています。

めっちゃ楽しいです。

 

「行動」は変わっていい、自分の軸を理解していれば

ぼくがこの大きな回り道で気づいたことが2つあります。

人のやりたいことや行動って結構変わる

ぼくはいま、板前で、ブロガーで、ハイパーリバ邸の管理人です。
そして今はまだ公言していませんが、これからかなり活動は拡大していきます。人のやりたいことなんてその場や環境でいくらでも変わるし、時代によってできることも変わってきます。

それを全て「俺はこれでいく!」って断言しちゃうのは無理があったなって感じてます。

もちろん何か目標を持って頑張るってことは大切なのだけど、あくまで変わったときは変わったときと自分の変化を受け入れるようにすることはすごく大切だなって思います。

例えばの話ですが、スマホにさえついている高性能カメラが超普及して行っているこの時代に「おれは町の写真屋さんになるんだ!」って言うのに無理があるのと一緒で、今はどんどん時代に合わせた新サービスが展開しているので、そこには絶対に合わせていく必要がある。

例えばそんな人だったら「人の記憶に残る瞬間を形に残すお手伝い」ができる方法として写真という「手段」を使った何かを実現していくのだと思います。

料理というジャンルはもしかしたらなくならないのかもしれないけど、料理1本でっていうのはぼくにはなんだか無理があるように感じてます。
もちろん今のままで頑張る人がいてもいいと思うし、料理のことだけを追求していく人とかめっちゃかっこいいと思うけど、ぼくはこれからも料理というひとつの手段も取り入れて、違う道を模索し続けようと思う。

 

「なんで?」の自問自答が行き詰まったところが「軸」

ぼくが今回こうして記事にできるくらいにまで頭が整理されたのは自分の中にある「なんで?」にちゃんと向き合ったからです。

  • お店を持ちたい→何で?
  • 場づくりがしたいから→何で?
  • その空間を自分が主催しているというのがすごく嬉しいから→なんで?

この先の答えがぼくにはありません。単純に嬉しいという「感情」だからです。この「なんで?」が行き着く先には必ず理由のわからない「感情」が出てきます。そこまでたどり着いたらそれがきっと「軸」なんだと思う。

これがぼくが会社を退職してからの半年間でたどり着いた一つの答えです。ぼくは「場づくり」をして生きていきたい。
この考え方もまた変わるかもしれない。でも、今こうして辿りついた答えには自信を持って迷いなく行動しています。

 

まとめ

今、自分が何か行動を起こそうとして迷っている人には自分に「何で?」って聞いてみてほしいと思います。

あと、すぐに行動できることであればまず一回やってみること。やってみて、その場所に立たないと見えてこないことってたくさんあります。

もしかしたら周りの人にはなかなか理解されにくいことだったとしても、その行動の根源にうまく言葉にできなくても、自分の気分が高まる「感情」という「軸」があるならきっと大丈夫。

人に相談するのも大切だけど、自分の今後について責任を取ることができるのもやっぱり自分だけだから、後々になって「あの人の言う通りにやったのに」って言い訳を自分にさせないように、しっかりと自分の気持ちと向き合って行動することと判断することがすごく大切なことです。

今ぼくの住んでいるハイパーリバ邸には多くの相談の方が訪れるし、内容も様々です。

ここでぼくは自分の中で決めていることがあって、相談に来られた方には今後の相手の活動に対してのアドバイスは全て断言しないようにしています。
自分のこれまでの体験から思ったことや考えをお伝えして、あとは「自分で考えること」を大切にしてほしいから。

自分でちゃんと責任を取るのであれば人間の行動は変化していい。というか、必要があると思えばどんどん変えていくべきだと思っています。
目先のことを見るんじゃなくて、自分の根本にあるものにしっかり向き合えているのであれば。

以上、ぼりでした!

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